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昔からよく、「みかんを食べすぎると手が黄色になる」と言われますね。
実はこの黄色、みかんに含まれているベータクリプトキサンチンという、カロテノイド色素が原因でおこります。
この色素は体内に入ると、脂肪酸と結合して体内の脂肪組織に蓄積されます。
手のひらは他の組織に比べて皮下脂肪が多く(やせている人でも、手のひらは柔らかいでしょう)、目に付きやすいので、このようなことが言われるようになったのでしょう。
もちろん手のひら以外にも体中の組織に蓄積されます。
同じみかんを同じだけ食べても黄色になる度合いには差があります。
しばらくみかんを食べなくなれば、肌の色はもとに戻ります。
ですからみかんをたくさん食べて、手が黄色くなっても、何の心配もありません。
むしろ、このベータクリプトキサンチンは、最近の研究では、発ガン予防効果もあるといわれており、積極的にとりたいくらいです。
健康のためには、1日200グラムの果物をとりましょうと言われています。
みかんであれば、温州みかん1個で100グラム程度なので、2個で十分な量が摂取できます。
ミカンの内側の袋の部分(じょうのうといいます)、皆さんはどうしていますか。
夏みかんのように厚くて堅い物はさすがにお勧めしませんが、ウンシュウミカンやポンカンなどは召し上がることをお勧めします。
というのも、このじょうのうの部分にはたくさんの食物繊維が含まれているからです。
食物繊維と言えばお腹の調子を整えるものだというのが一般的ですね。
その他にも、食事の時の血糖値の急上昇を防ぐ効果もあると言われています。
食物繊維には大きく分けて二種類があり、水溶性と不溶性です。
水溶性は血糖値に、不溶性はお腹に効果があります。ミカンの袋にはこの二種類ともが豊富に含まれているのです。
ウンシュウミカン一つ(100g程度のもの)で、1.5g程の食物繊維が含まれています。現代人の食生活は食物繊維が不足しがちだと言われていますね。
一説によると、一日に3g?6gの繊維が不足しているようです。
ミカンを毎日二個ずつ食べることで、この不足分をカバーできると言えますね。
ビタミン摂取と一緒に食物繊維摂取のために、一日二個のミカンを習慣にしたいですね。
朝食のパンのお供に、プレーンヨーグルトに混ぜて、時には醤油と合わせてスペアリブのタレにしても美味しいマーマレード。
家庭で手作りしてみませんか。
材料は夏みかん(甘夏ではなく夏みかんのほうが美味しいです)二個(合わせて800gくらい)、砂糖500g?600g、水カップ4程度(ミカンと同じ量)です。
この分量はあくまでも目安です。
何度か試して、自分の好みを見つけて下さい。
はじめに夏みかんの皮をたわしなどでこすって良く洗ってから細かく刻みます。
次にこの刻んだ皮を、たっぷりの水でざぶざぶと洗って水を切ってから鍋に入れます。
今度は中身の方を、袋と種を取り除いてから三つくらいに崩して皮と同じ鍋に入れます。
ここに水を加えて、三時間程度休ませます。
その後、火にかけ(中火)、蓋をしないで煮立たせます。
アクをすくい取りながら二〇分ほど煮ます。
そこに砂糖を加えて、再びアクを取りながら、とろりとしてくるまで煮詰めます。
きれいに洗ったガラスビンを電子レンジで乾燥させ、ジャムがさめないうちにビンに入れて蓋をします。
この時逆さまにしてやると、ビンの口の周りも殺菌できます。
「オレンジ色」のことを「だいだい色」とも言いますね。
この「だいだい」とは、柑橘類の一種で、立派に「橙(だいだい)」というミカンがあるのです。
一般的には、食べたことがない方の方が多いと思われるほど、食用としては流通していません。
しかし、誰もが一度は目にしたことがあると思われます。
それは、お正月飾りに鏡餅の上にのせたり、しめ飾りの中央に下げたりするミカンだからです。
この「橙」は、「だいだい」と言う名前から、「子孫が代々繁栄する」と、縁起を担いで使われるようになりました。
最近は、大きいお飾りが嫌われたり、保存性の観点からプラスチックの作り物のミカンや、小さなウンシュウミカンで代用している物も多くなっていますが、本来はこの橙を使います。
この橙、お飾り用に収穫するときは、12月中の青いうちに収穫しますが、樹にならせておけば翌年の1月?2月には赤味の強いオレンジ色になります。
これが、まさにだいだい色。
この橙、実は食用としても充分使えます。
といっても、酸が強めで甘みが少ないので、生で食べるのには不向きです。
お鍋の時に果汁を絞って、「ポン酢」として使うと大変香りが良いので、手に入ったらお試し下さい。
ポンカンは、静岡以南の各地でつくられているミカンの仲間です。
1月?2月頃に旬を迎えます。
中には早生系の品種で、12月から美味しくなる物もあります。
大きさはテニスボール程度で、形もボールのような球体です。
皮の色は、濃いオレンジ色です。
味は濃厚で甘みが強いみかんです。
香りも独特な甘い香りがします。
お勧めの食べ方は、生で食べること。
何の工夫もありませんが、いわゆる普通のミカンを食べるように、食べるのがお勧めです。
皮もウンシュウミカンと同じで、手でむけるので、こたつミカンにもお勧めです。
美味しい物を選ぶポイントは、果肉の色が良い(青っぽいのは十分に成熟していない証拠、避けましょう)、果皮がすべらかである(きちんと管理され、順調に育った証拠)、手に持ったときずっしりと重いこと(中には、収穫が遅れたり生育不良で、果汁が少なく果肉がぱさついている物もあります、それは軽いので)等です。
随分昔からあるミカンの仲間ですが、現在では、このポンカンを親として育種された新しいミカンの仲間も出回るようになり、楽しみが広がっています。
ミカンの花は、温州ミカンから中晩柑まで、施設栽培を除いては大抵五月頃に咲きます。
この花が散った後、暑い夏が来て、涼しくなり始めた頃、一番最初に美味しくなるのが早生温州です。
九月頃には青みが残った果実が販売され始めますね。
まだまだ残暑が残る中で、ややすっぱめのさわやかなミカンは美味しく感じます。
早生系のウンシュウミカンにもいくつか品種がありますが、代表的なのは「宮川早生」です。
ミカンの品種名は、育成した人の名前が付いている場合が多いのですが、この宮川早生もそのとおりで、「宮川さん」が発見した(既存のウンシュウミカンの中から、突然変異した枝を見つけ出した)ミカンです。
つくりやすく、たくさん収穫できるので、各地で盛んにつくられています。
夏場に出回るハウスミカンにもこの宮川早生が多く使われています。
この他に、更にはやく美味しくなる「興津早生」や「田口早生」という品種もあります。
これらの品種はどれもジューシーで、酸が抜けてしまえば、非常に甘みも強く濃厚な味わいがあります。
皮も薄くて剥きやすいので手軽に食べられます。
最も手軽に食べられるのがウンシュウミカンですが、一言でウンシュウミカンと言っても、いくつかの特徴ある仲間の品種があります。
その一つが「青島温州」です。
静岡県でつくられているウンシュウミカンの一種で、12月頃から1月頃に旬を迎えます。
比較的大きくなる品種で、10月頃に出回る早生ミカンの2倍くらい大きい物が良く出回っています。
甘みが強く、ジューシーで、冬のミカンの定番です。
お歳暮やお年賀のギフトとしても重宝します。
もう一つの個性的なウンシュウミカンの仲間と言えば「寿太郎温州」です。
これは、静岡県の沼津市西浦地域だけでつくられている品種で、2月頃美味しくなる品種です。
温州の仲間では最も遅く市場に出回り始めます。
果実は全体的に小玉ですが、味は非常に濃厚です。
その味わいは、普通の大きさの果実の成分を濃縮したかのようなおいしさです。
糖度は12度?13度程あるそうで、ミカンの中では最高クラスです。
変わった名前の由来は、ズバリ、この品種を発見した農家のおじさんの名前です。
「寿太郎温州」は「寿太郎さん」がつくった温州ミカンなんですね。
「不知火」と書いて「しらぬい」と読みます。この名前はあまり知られていませんが、このミカンの別名「デコポン」は有名ですね。
2月から3月にかけて旬を迎えます。
皮は赤味が強いオレンジ色で、果実はほぼ球体ですが、ヘタの部分が盛り上がって出っ張りができているユニークな形をしています。
すべての不知火がデコポンになれるわけではありません。
デコポンの名前は、不知火果実を非破壊の果実の味検査機械で糖度を測定し、一定の糖度がある果実にのみ与えられる称号です。
だからといって、不知火の名前で売られている物が美味しくない訳ではありません。
ただ検査を受けていない物の方が多いのです。
果肉は非常にジューシーで、香りも強いので人気が高いミカンです。
この不知火は、清美オレンジとポンカンを掛け合わせてできた品種です。
それぞれの良いところを持って生まれたような品種です。
皮は厚いので、残念ながらそのまま手で皮をむくことはできません。
包丁やペティナイフで軽く皮に切れ目を入れてから手で皮をむくか、オレンジのように包丁で切り分けて食べると良いでしょう。
40代以上の人が子どもの頃に食べた夏みかんは、酸っぱかったですね。
夏みかんは、かなり昔から作られていたミカンで、現在ではほとんど目にすることがありません。
「え、売ってるじゃない」と思われた方、それは多分違います。
現在売られているのは、ほとんどが夏みかんが進化した「甘夏(別名川野夏だいだい)」だからです。
甘夏は夏みかんから生まれた品種ですが、夏みかんと比べて格段に甘くなっています。
今も昔も果物は甘みが強い方が人気がある(良く売れる)ため、どんどん甘夏が増えて夏みかんは、今や絶滅の危機に瀕していると言っても良いくらいです。
しかし、この夏みかんも捨てた物ではありません。
というのも、マーマレードをつくるには、甘夏より圧倒的に夏みかんの方が適しているのです。
果実は酸っぱい夏みかんですが、皮を使ったマーマレードは非常に香りが強く美味しいのが特徴で、マーマレード用として根強い人気があるのです。
中晩柑(2月?6月頃に美味しくなるミカンの仲間)が名物の地域のミカン農家の庭先には1本くらい残っている場合が多いので知り合いや親戚等、何かツテがあったら手に入れてジャム作りを試してみましょう。
このちょっとマイナーなミカンの仲間は、国内でも、沖縄や鹿児島等かなり暖かい地域でのみつくられているミカンの仲間で、2月から3月に旬を迎えます。
特に熱帯ではなく、亜熱帯地域でつくられるものが美味しいとされます。
その理由は、昼間は暑いけれども夜はある程度気温が下がる気候の方が、十分に糖分が果実に蓄積されて甘くなるためだと言われています。
香りの良さと味の濃厚さから、みかんの王様とも呼ばれています。
このみかんは薄めのオレンジ色で、形は球体を少し押しつぶした形をしています。
スイートオレンジとポンカンを掛け合わせてつくられた品種で、良心よりやや小さい実をつけます。
1個で100g?150g程度が普通サイズです。
皮は薄いので簡単に手で剥くことができます。普通、ミカンの皮を手で剥くときは、おしりの部分から放射状に皮を剥いていくと思いますが、このたんかんはちょっと違います。
ヘタの部分から、リンゴの皮を剥くように、くるくると横に向いていくときれいに剥くことができます。
こうすると手も汚れませんし、おもしろいですね。
八朔とかいてはっさく。
和歌山県をはじめ、広島県、瀬戸内海沿岸などでつくられています。
この八朔という名前は、旧暦の8月を指しており、その頃から食べられると言うところからきているようです。
実際旧暦の8月(実際の9月)には、まだ本当の美味しい季節には早いのですが、他の柑橘類より早く酸が抜けて食べられることを強調したかったのではないかとも言われています。
12月頃収穫されて貯蔵しながら酸が抜けるのを待ち、2月頃に出荷する場合もありますが、これだと平均して甘みが少ないようです。
2月?3月まで樹にならせておいて、ほぼ完熟させてから出荷された物の方が確実に糖分は多いので、できればそのような物を選びたい物です。
店頭ではわかりにくいので、ネットの通販などで見つけてみましょう。
こちらの方が糖分が多いだけでなく、果汁分も多い傾向にあります。
果実は一つ400g程度あり、ウンシュウミカンなどに比べると大型です。
また、オレンジ類に比べると果汁分は少なく、皮から果肉がはがれやすいので手がべたつかず食べやすいのも特徴です。
皮は厚く、手で剥くのは困難です。
いよかんといえば「愛媛」が有名ですね。
実際愛媛県でもたくさん生産されているのですが、一番最初に発見されたのは、愛媛ではなく、山口県だと言われています。
これが明治時代のこと。
その後、昭和になってから、愛媛県の松山市に住む宮内さんの畑でさらに美味しい伊予かんが発見されました。
現在ではそれから増やされた宮内伊予かんが各地でつくられています。
2月から3月頃に美味しくなります。
これも、八朔と同様、12月のうちに収穫して貯蔵した後に出荷される物と、完熟してから出荷される物があります。
やはり、樹上で完熟させた物の方が美味しいようです。
ただし、あまりに樹上ならせておくと、ある一時期から逆に老化現象のような状態が起こり始めます。
果汁分が少なくなり、香りもおとり、全体的にぼやけた味になってしまうのです。
ですから、その見極めが大切です。
手に持ったとき、ずっしりとしていて、皮にハリがある物を選びたいですね。
他の中晩柑類に比べて果実の色は赤身が強く、皮もうすめです。
ただ、手で剥くのは困難なので、包丁などの刃物が必要です。
日向夏は、九州地域や静岡県などでつくられている柑橘類で、4月?5月頃に旬を迎えます。
別名「ニューサマーオレンジ」とも言われ、初夏の味です。
ウンシュウミカンの様につぶれた丸ではなくて、ほぼ球体で、ころんとしています。
皮の色はレモンの様な黄色です。
見た目はまさに、テニスボールの硬球のよう。
果肉も淡い黄色です。
果汁が多く、ジューシーです。
この日向夏のお勧めの食べ方は、リンゴのように包丁で皮をむき(この時、白いふかふかの部分は残す)、適当に切り分けて、白い部分ごと食べます。
白い部分もほんのり甘いので美味しく食べられますし、繊維質もたっぷりです。
内側の袋もやわらかいので食べられます。
ただし、唯一の欠点が、種の多さです。
これがあると結構食べづらいものです。
日向夏は、受粉(めしべに花粉がくっついて種ができること)により果実が大きくなる性質があり、出荷されるような大きさに育った果実は、みんなしっかり種が入っています。
近年ようやく、種子が入らない品種も開発されたので、今後、食べやすい種なしが出回ることを、期待したいところです。
ブンタンは別名ザボンとも呼ばれる大型のミカンの仲間です。
元々は東南アジアで生まれたと言われており、日本には江戸時代の初期に入ってきたようです。
このミカンの特徴は、なんといってもその大きさです。
品種によって様々ですが、最大級の物は直径25cm、重さ2?ほどに育ちます。
子どもの頭ほどの大きさになる物もあるのです。
また、皮が非常に厚いのも、ブンタンの特徴で、半分近くあるのでは、と思えるほどです。
皮は黄色っぽいオレンジ色の物が多いようです。
したたるような果汁は無く、果肉は堅め、とういかぱきっとした感じで、食べやすいのも特徴です。
しかし、甘みは強く、さっぱりとした独特の風味もあります。
収穫は年末頃に行われる場合が多いのですが、その時点ではまだ非常に酸っぱいため、3ヶ月ほど貯蔵して酸が抜けてから出荷されます。
ですから旬は3月から4がつ頃になります。
ミカンの中でも、ブンタンの血をひく物は多く、グレープフルーツや八朔、夏みかんなどがブンタンの親戚にあたります。
九州のおみやげのボンタン飴は、ブンタンの果汁や果肉を加工した物です。
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